「 デスバレーの動く石 」ついにその謎が解明される?/ Have Geologists Finally Figured Out How Death Valley’s ‘sailing stones’ Move Itself?




これまでずっと謎とされてきた、デスバレーの動く石の動く仕組みがようやく解明されたかもしれないというニュースです。

デスバレーの動く石は、大きなものになると300kg以上もあるような重さのものや、移動した跡の長さが180メートルにも達するものまであり、これまで石がどのようにして自分自身で移動するのか、多くの科学者の頭を悩ませてきましたが、ようやくその謎がNASAの地質学者によって解明されようとしています。

デスバレー 動く石 1

デスバレー 動く石 2

 

惑星科学者のラルフ・ローレンツ教授によれば、これらの石は冬の間に表面を氷で覆われ、その後地表の氷が解けて表面が柔らかくなると、石の表面の氷によって泥の上に浮いた状態となり、砂漠の上を吹く風によって容易に動かされるようになるのだと言います。

スミソニアン誌のインタビューで、ローレンツ教授は2009年に発表したブレイクスルーともなる研究を次のように要約しています。

「基本的には、石の表面に出来た氷の層によって、石が泥の上に浮いた状態になるという事です。」

デスバレー 動く石 3

 

これまで、石の動きを記録した科学者はおらず、実際に石が動いている所を見た人は誰もいません。

スミソニアン誌のレポートによれば、ローレンツ教授は自宅のキッチンで行った簡単な実験によって、この理論を考案したのだと言います。

ローレンツ教授は、小さな石をごく少量の石を覆うに十分な程度の水で凍らせたあと、その石を逆さまにして、下に砂を引いて水を張ったプールの上に置きました。その結果、石の表面に出来た氷は、石がプールの底の砂に触れる状態にありながらも、石を浮かせるに十分な働きをすることが分かりました。

また、表面の氷によって浮いた石は、簡単に口で風を送るだけで動かすことが出来ました。

デスバレー 動く石 4

 

これまでも、砂漠の表面を氷が覆うことによって石が滑るように動くのだという理論がありましたが、この方法だと石を動かす為には時速数百マイルもの暴風が必要となる事が最近の計算によって明らかになっていました。

ローレンツ教授の理論では、石は氷によって浮き上がる事で地表との摩擦が劇的に低減されるため、適切な条件下であれば、僅かな風の力でも石を動かす事が可能な事を示しています。

デスバレー 動く石 5

 

しかし、デスバレーの公園管理員の話では、例えこうして動く石の謎が解明されても、訪れる人々は動く石の不思議な力を信じ続けるだろうと言います。

これまでも、多くの訪問者たちが、磁気や、エイリアンや、神秘的な力によって石が動くのだと主張して来ました。中には石自体が何か特別な力を秘めているのだと、迷信的な事をいう人もいます。

先月、ロサンゼルスタイムズは公園の管理員が消失した動く石の調査を始めた事を報道しました。

デスバレーのスポークスマンであるTerry Baldino (テリー・バルディノ)さんは、「こうした人達は、このレーストラック(石の動いた痕跡)をなくしては、石には何の価値もないという事が分からないのさ」と語っています。

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